sour -酸味- ソアー
温めて飲むときホットレモネードみたいになお酒にしたいなと思い製造しました。なので温めて飲むのがおすすめ・・・ですが結構キンキンに冷やしてや炭酸割りが好評です。
レモンのような酸味のあるお酒です。
ラベルのSの部分をよく見るとすっぱい顔になります。こんな顔になるほどすっぱくはありませんが・・・
スペック
規格:純米原酒 AL度数:16.0 日本酒度:-17 酸度:3.7
原料米:五百万石・モチ米 精米歩合:65%
使用酵母:TR8(新潟試験場酵母)(白麹酒母)
火入(殺菌)工程:瓶燗1回火入れ(常温可)※時期により生原酒も
ろ過:素ろ過(生原酒は無ろ過)
その他
もろみの管理工程では最高温度を10℃程にしてできるだけ雑味が出ないように管理しました。レモンの持つクエン酸を多く含んだお酒にする為に白麹(※1)を使いました。総米に対する白麹の割合は17%です※3。蔵伝統のもち米四段仕込(※2)で仕込んだので、もち米四段仕込の芳醇な甘みと白麹由来のクエン酸によるさわやかな酸味をお楽しみ頂けます。
2022年に仕込んだ分から酒母を白麹酒母(※4)にしました。酒母には通常乳酸を添加しますが、「酒造りに関わるものすべてを微生物によるもので造り上げたい。」という想いから、酒母に関しても乳酸を添加せず白麹の力を借りて造るようにしました。
※1 通常の日本酒では、黄麹を使用しています。白麹は焼酎を造る際に使用しますがこの白麹はレモンの酸味であるクエン酸をたくさん出します。白麹でクエン酸をたくさん生成するように作るには通常の黄麹と温度管理を逆にして行わなければいけないのなかなか大変です。
※2 仕込の最後に総米の7%程を投入してしっかり甘みとコクをつける方法。石塚酒造のお酒のほとんどはこの製法で造っています。しっかり甘みとコクも出ながら後味がすっきりとするお酒になるような感じがします。甘みががっつりでたり、たまに出なかったりギャンブルみたいな製造方法です。かなりストレスです。
※3 通常の麹歩合は20%位です。こちらのお酒の麹の割合は35%です(白麹17%黄麹18%)。
※4 通常、酒母には醸造用の乳酸を添加しますが、乳酸を添加せず白麹由来のクエン酸で酵母以外の菌を抑制するのが白麹酒母